赤川作品シリーズ概略
三毛猫ホームズシリーズ 色白、なで肩、血を見ると貧血を起こす、というのに捜査一課の刑事である片山義太郎、その妹でしっかり者の晴美の兄妹のところに「三毛猫ホームズの推理」のときの被害者の飼い猫であったホームズ(メス猫)がやってきた。 義太郎の同僚の石津刑事は晴美にぞっこんで、片山家の夕食時に現れては義太郎をはらはらさせる。 |
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今野夫妻シリーズ 夫の純一は凄腕の泥棒、妻の真弓は警視庁捜査一課の刑事。チャーミングでナイスバディの真弓は男性にもてもてなのに、純一に対する嫉妬がはなはだしい。 純一の手助けで事件が解決することが多い。 |
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三姉妹シリーズ どういうわけかいつも父親が出張のときに事件に巻き込まれる佐々本家の三姉妹。低血圧で天然ボケ気味の女子大生長女綾子、早くに亡くなった母親代わりの次女で高校生の夕里子、ちゃっかりと計算高い三女で中学生の珠美。 どうしてもしっかり者の夕里子が中心になって事件を解決することが多いのだが、恋人の国友刑事がいるからこそだろう。 |
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早川ファミリーシリーズ 平凡な家庭に見える早川家だが、実は母親は大泥棒、長男克己は殺し屋、次男圭介は弁護士、長女美香は詐欺師、末っ子の正実は刑事なのだ。熱血漢の正実は圭介以外の家族の本当の職業に気づいていない。独り圭介が間に入り胃を痛めている。現実にはありえない家族だが、この作品の読後感は「家族って良いものだな」である。 |
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爽香シリーズ これは別のページで詳しく書いているので詳しくは省略するが、 爽香が15歳から毎年一冊発刊され、そのたびに一歳ずつ年をとってゆく、という他にほとんど類を見ない作品。 山あり谷ありのドラマ。登場人物のあちこちで不倫が多いのが読んでいてつらいところがある。 |
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四文字熟語シリーズ タイトルに必ず4文字熟語が使われる。「東西南北殺人事件」とか「妖怪変化・・」「豪華絢爛・・」など。 傍若無人の大貫警部とコンビを組まされている井上安弘刑事は恋人の直子がいなければ神経衰弱か胃潰瘍になっているのではないだろうか。 |
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吸血鬼シリーズ 神代エリカの父親は吸血鬼フォン・クロロックである。エリカより若い後妻をめとり赤ん坊まで出来た。エリカはN大の同級生大月千代子と橋口みどりと三人仲がいい。もちろん二人はエリカが吸血鬼との混血であることは知らない。 橋口みどりの食欲には読者でさえ胸焼けを起こす。 |
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天使と悪魔シリーズ 落ちこぼれ天使マリは人間について学ぶために地上研修をしている。成績不良で地獄をたたき出されたポチ(犬に変身しているので、マリにそう名づけられた)は堕ちた天使を一人召使にしないと地獄へは帰れない。したがって不本意ながらも二人は行動を共にするのである。 |
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南条姉妹シリーズ 姉はお金持ちの令嬢南条麗子、妹の美知は暗黒通りのボスという双子の姉妹。ひょんなことから麗子は美知の子分のケンと結婚する。二人の間にできた幸子は名門四葉学園に。 |
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花嫁シリーズ タイトルに「花嫁」が付く。主人公の亜由美は花嫁関係のアルバイトをよくする大学生。普段は女の子のスカートに頭を突っ込みたがるダックスフントのドン・ファンだが、亜由美の危機には猛然と立ち向かう。中年の殿永警部がパートナーといえる。しかし、この場合は恋愛感情抜きである。 |
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幽霊シリーズ 幽霊列車の事件のときに知り合った女子大生永井夕子と40男の捜査一課の警部宇野喬一は積極的な夕子に押されるように恋人となった。 事件には何かと顔をだす夕子は推理しだすと無口になり恋人の言うことも耳に入らなくなる。 |